「この世の終わり」
卵さんへ。オーディションってドキドキワクワクな夢がいっぱい詰まった場所。自分の将来がかかっているから、全員が真剣そのものです。その場のアピールで合否が決まる、就職の面接みたいな気持ちだと思います。これに落ちたら夢を追うのはあきらめようって覚悟の人もいるかもしれない。何度も落ちてても、挑戦してくる負けず嫌いもたくさん。自分の人生がかかってるぐらいの真剣さだから、バイトの面接とはまったく違う緊張感。選ばれなかったら自分は才能無いと思ったり、あの人より私のほうが歌上手いと思うけどなぁとか、くやしいのと自信が無くなるのと。「この世の終わりじゃない」って声をかけるエンジニアがいたけど、本人にとっては「この世の終わり」に近い心境かもしれません 。時々「もう死んじゃいたい」と涙を流す卵さんも。おいおい、穏やかじゃありません。
次への原動力になるくやしさに+1!
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- アドバイスをもらおう
- 卵さん。卵さんほど生涯かけて歌手になろうとした事はないけど、音楽の仕事をしていると「もう死んじゃいたい」気持ちはわかる、たぶんわかると思う。だって大人でさえ自分が作った曲が「なんて才能ないんだ」と思うとき、自分の生い立ち近くまでさかのぼって自分の生き方やり方を反省する事もあるわけだ。逆にうまく出来た時は「自分ってすごい!」って自信が生まれるし。たぶんどんな伝説のアーティストだって、みんなそれと戦っ
- 2種のオーディション
- 卵さんが受けるオーディションは2種類あると、私は思ってて。これは個人的な意見ね、他の意見もあると思うけど。アーティストとして見出されるオーディションか、企画で歌い手を探すオーディションか。この2つはその後の関わり方がまるで違うように思えます。たぶん卵さんが思い浮かべやすいのが、事務所がアーティストを探すオーディション。受かれば作家が自分のために曲を書き、レコーディングをして宣伝、配信という未来。そ
- アーティストの試練
- 卵さんが仕事ができる心構えやスキルを身につけても、そこから色々な企画のオーディションを受けることもあり、レコード会社の人の前で歌うことになることもあり。事務所に在籍したって毎回が挑戦であり、自分を試す場になるのです。でもそれを繰り返しながら、周囲と話し合いながら、自分の個性や魅力を探す作業をしてもらえます。自分ってどうだろう、人から見てどう見えるだろうと客観視することは、大人でもとっても難しいこと
- 自分を合わせる仕事
- ボーカルオーディションのもう1種類は、私が「企画もの」と呼ぶ募集。先に仕事が決まっていて、例えば「この映画の主題歌を歌ってくれる人を探す」ためのオーディション。これは、決まれば即仕事です。とっても単純明快、「こういう風にして」と指示されて歌い、1回限りの単発仕事のときもあります。その1回が相手に好評価なら、次の仕事が来たり、関係が続くかも。わかりやすくて立派な仕事です。経験をこなすことで自分を育て
- 歌は素晴らしいぞ
- だから卵さん、そういうオーディションで受からなくても落ち込む必要はない、と私は言いたい。あなたの才能が否定されたわけじゃない。それで死にたくなってたらもったいない。ともあれオーディションは、受かった所で始めてスタートラインに立ったと思った方がいい。翌日から仕事がホイホイとは行かないかもしれません。それが就職の面接とは違うかも。いや同じかな。どの仕事だって、毎回経験しながら自分を磨いて高めていくので